心当たりはないですか?誰にでも起こりうる「不安障害」とは
こんな経験はありませんか??
私が高校生の頃、電車通学中に突然激しい動機に襲われたことがあります。
冬なのに、汗が止まらず、目眩がして、いっそのこと倒れてしまった方が楽になれるのではないかと思うくらいに、気分が悪くなりました。
すぐに途中下車し、駅のベンチで横になってことなきを得ました。
別に心臓など身体の健康状態に異常はなかったので、「朝ごはん急いで食べすぎたかな?」くらいの感覚でした。
しかしそれからというもの、同じ様な条件下で電車に乗った時など、発作のことを思い出し、不安や恐怖で仕方がありませんでした。
案の定、今までの人生で5回ほど同じ様な発作がありました。
しかも全て電車内という環境下で。
最近になってこの不安障害のことを知るまでは、その原因がわからないままでした。
不安や恐怖の感情
そもそも人間の持つ不安や恐怖といった感情は何のために備わっているのか。
その理由は、目の前の不安や将来への危険を回避するために備わっています。
しかし、必要以上にその感情が大きくなってしまうと、日常生活に支障をきたす、いわゆる「障害」と診断されてしまう可能性があります。
不安障害の一つ。「強迫性障害」
不安障害の種類は様々で、過去のトラウマが原因となって起こる「PTSD」や何らかの感情や思い込みに支配される「強迫性障害」などがあります。
今回はこの強迫性障害について紹介します。
実は、過去の電車での発作とは別に、「これって不安障害なんじゃ?」と思うものがあります。
それが一般的に「潔癖症」と呼ばれるものです。
この潔癖症、ただの「自分のわがまま」や「こだわりが強いだけ」と思っていたのですが、これも「脅迫障害」。そしてそれによって起こされる強迫観念と脅迫行動であることがわかりました。
強迫観念と強迫行動
潔癖症を例に挙げて説明しますね。
「自分の手が激しく汚れている」と思い込む考えを強迫観念。
そして、その不安を取り除こうと手洗いを必要以上に繰り返すことを強迫行動と言います。
私は、お金や不特定多数の人が手にするものを触った時は、石鹸で手を2〜3回洗ってしまうことがあります。しっかりと洗えば、一回で手中の菌は落ちると分かってはいるのですが、なぜかそれ以上に洗ってしまいます。
他にも、鍵を閉めたのに、もう一度開けては閉め直すといった行動を繰り返したり、特定の数字に強いこだわりを持ったりなどがあります。(ちなみに私はテレビの音量などは17、19など奇数に調整してしまう癖があります笑)
通常、こういった繰り返しの行動を取ったとしても、本人が望む「完璧」に到達することはありません。
それだけではなく、いくらやっても強迫観念が消えることはないので、ますます不安が大きくなると言う負の連鎖が続きます。
不安障害の原因とは!?
では日常に支障をきたすほどの不安はなぜ引き起こされるのか?
「扁桃体」をはじめとした脳の様々な部位が関係しています。
次回は、この脳の仕組みや不安障害を克服するための治療法をご紹介します。